Fringe Kayak Trip

Granstream 大瀬志郎のBlog

等身大であるということ

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カヤックで海に出る時、ビビっていてはいつまでも海に出れない、しかし自分を過信すれば痛い目に会う。海へ出ては陸にあがり、また海へ、それを25年繰り返してきた。それは自分のライフスタイルやビジネスにも影響し反映する。今まで自分を過小評価したり、大きく見せようとしたり、なかなか等身大の自分になることは難しく出来なかった。なんとなくだが、この年になり、やっと等身大の自分が見えてきた気がする。ありのままの自分を自分で受け入れ、自分でいられるということは結構、楽でいられる。努力はするが無理はしない。もしかしたら、ここから先はあまり大きく成長しないかもしれない、一気に世界も広がらないかもしれない、それでも自分は等身大でいようと思う。カヤックは自分で漕いだ分しか前に進まない。漕いでいても風や潮に流される。自然の影響を大きく受け、等身大の自分の距離しか前に進むことしか出来ない。カヤックの旅のようにその分だけ進んでいこう、その分だけ世界を広げていこう、そうやって生きていこうとふと思えたのだった。この先も等身大でいられるように漕ぎ続けるしかない。

隠岐、島前(どうぜん)の旅 その4(終)

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知夫里島、河合のお地蔵さん。湧き水を頂ける。

今回は海へ出れなかった分、いつもより陸を船、バス、タクシー、歩きを駆使して、島前を巡りました。カヤックを漕ぐために本州に戻り、車をベースに風裏を探して漕ぐことも考えましたが、GWにこんなに人がいない快適な島にいるのに、わざわざカヤック漕ぐために人の混み合うメインランドに戻ることもないだろうということに落ち着き、島に留まりました。カヤックを漕ぐ旅のリズムで島の内側を巡れたのは、自転車や徒歩も含め、新しい旅の形を考えるきっかけになりました。

カヤックの旅、それは海の旅であり、社会システムの外と社会の縁を行ったり来たりする旅。時には無人島のビーチでワイルドなキャンプ、時には集落脇のビーチでひっそりと夜を過ごし、ローカルの方々から地元や海の話を聞き、時には地元の食材に舌鼓を打つ。カヤックをベースに陸も含めたそういうFringe(縁) Kayak Tripを今後も提案し続けて行こうと隠岐の神様にお伝えしてきたのでした。

ともあれ、このイレギュラーな旅を積極的に楽しんでくれた参加者に感謝。Granstreamのツアーは海でも陸でも何も予定の決まっていない風まかせ、潮まかせのツアー。参加者一人一人で作り上げて頂くものだと思っています。同じ場所でツアーしても、季節、天候、メンバーでまったく違うツアーになります。全員顔見知りの場合も、全員が初対面(私と意外)の場合もあります。自立した旅人である皆さんにご協力を仰ぎながらも、少し社会システムから外れ、自然の中を彷徨って頂きたいと思います。隠岐の自然、隠岐の皆さま、ありがとうございました。また近いうちにお邪魔させて頂きたいと思います。

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隠岐、島前(どうぜん)の旅 その3

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普段カヤックを足にして、島を自由に行き来している我々であったが今回ばかりはガソリンを動力とした連絡船に頼り、島間を移動することとなった。こちらは島内の連絡船「いそかぜ」。600円の周遊券で1日乗り放題。いそかぜに乗り込んで、西ノ島の焼火(たくひ)神社のある焼火山を訪れた。焼火山(452m)は西ノ島の最高峰。島根半島から隠岐へ渡る時も焼火山がランドマークとなる。隠岐の島前(どうぜん)はこの焼火山を中心としたカルデラ地形。周りの島々はこの焼火山の外輪山となる。

そして焼火山の中腹にある焼火神社は日本海の船人の海上安全の神。その昔、灯台が出来る前、寺社において神仏に捧げられた灯明が夜間航海の目標とされたようだ。海の旅人である我々にとっては最も重要な神様。しっかり拝む。神社も含め、山全体がいい場所だった。

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隠岐、島前(どうぜん)の旅 その2

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当初より、荒れたらグルメツアーですね、とは言っていたのですが、その予測通り、暇を持て余した大人たちの向かう先はやはりまずは食でした。まずはカラフルなヒオウギガイ。味はホタテですね。旨し!

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隠岐、島前(どうぜん)の旅 その1

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GW後半は、隠岐、島前(どうぜん)に行ってきました。メイストーム爆弾低気圧の影響で5日間の滞在中、3日間は昼夜を問わず、10m近い(時にはそれ以上)の風が吹き荒れており、ついにグランストリーム史上、2度目のまったく漕げないカヤックツアーとなりました。なんということでしょう!ツアー企画当初より、寒気と暖気がぶつかりあいやすいGWは荒天が多いので、漕げても島前の内海になるだろうとは予測していたのですが、想定以上でした。昨年の五島もそうだったのですが、本州が移動性の高気圧に覆われても、島の位置だと高気圧の縁になり、また周りに何も遮るものがないので、五島、壱岐対馬隠岐のラインで本州側より予想以上に風が吹き荒れることが多いと思います。また今回は日本と朝鮮半島で圧縮された西風が隠岐の方まで吹き荒れてきていました。あの風が吹けば、昔の船も朝鮮から隠岐へは風を使って簡単に渡れたんではないかと思いました。しかし、風を避けてくれるだろうと思っていた内海側まで10m以上の風が吹き続ける始末。まあ、そんなこんなでまずは海にも出れないので、風が止むタイミングを待って、それまで陸(おか)を巡りましょう、ということになったのでした。

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沖縄出張(琉球サバニ塾サポート)終了

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沖縄出張終了。本日、奥琵琶湖へ戻ります。タカノリの宮城島のアジトでじっくりとサバニに向き合ってきた。サバニ塾の核となるメンバーや今後の方向性も決まってきたし、仲村ファミリー、仲村さんやけいこさんやツネノリともゆっくり話せたし、タカノリや新村とも今後の方向性を確認できたし、カヤックセンターを去ることになったカイ君とも会えてエールを送れたし、行きたかった伊東さんのバナナハウスにも行けたし、満足の出張となった。秋のビックトリップ(セーリングカヤック)に向けて気合が入ってきたぞ。このモードでこのまま今年は行くぞ!行く時、ちょっと恥ずかしかったTシャツ、短パンももう恥ずかしくないぞ。さあ、GWは隠岐ツアーにむけて、帰ったら旅支度だ!

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