シマナミ3Daysトリップ vol.3

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vol.2
大久野島から漕ぎ出し、大三島大崎上島の間を抜けて四国方面へ南下していく。潮にはのっているがそれほど速度はあがらない。大潮だと調子が良ければ、軽くパドルを動かしているだけで時速10キロくらいでるが、7、8キロしか出ていない。パドルを止めると2、3キロで進行方向へ流れているが、たいした流れではない。そして流れの中に島があったりすると、島にぶつかった潮がまいて流れが逆転していたりする。東西方向へ潮の流れの素直な流れは読みやすいが、南北への潮は読みにくい。引き潮にのってガンガン移動していくつもりだったが、この潮ではさほど潮のない海を漕ぐのと移動距離は変わらない。しかし、今日は二日目。みんなの漕ぎエンジンもそろそろかかってきた感じだった。さあこれからもう一漕ぎというところで、なんと極上のビーチを発見してしまった。「もっと漕ぎたい、しかしこの先にここよりいいビーチに出会えるのか、果たしてこの潮で当初の目的地までたどり着けるのか、明日は結局何処で上陸してカヤックを撤収するのか、明日の午前中の潮の流れは?etc....」海図と潮汐表を片手にみんなで協議の結果、これ以上先へは進まずこのビーチでゆっくりのんびりビバークを楽しむ事になった。大潮なので潮があがってくるラインしっかりとを見極め、テントを設営する。寝床さえ作ってしまえば、後は寝るだけだ。ほどなく日が暮れていき、周りの景色は瑠璃色に染まっていった。さすがに冷えて来たので、流木をかき集め、火をおこす。新月なので頭上には満天の星が輝いていた。次の日は旅の終わりとなる上陸地点を改め、午前中、満ち潮にのって大久野島に戻った。大久野島カヤックをパッキングし、定期船で忠海へ渡り、忠海から尾道へ鉄道で戻った。大久野島でのパッキングに要した時間は1時間、上陸してから1時間半後にはパッキングしたカヤックをカートで転がし、定期船に乗船していた。旅慣れたフォールディングカヤックの旅人達ならではの見事な撤収だった。フォールディングカヤックの醍醐味は、行く先を決めず潮や風任せに海を放浪することだ。あるときは漁港にテントをはらせてもらったり、民宿に泊まったりして海の民の人情に触れ、あるときは人里離れた無人島のビーチで自由なキャンプを楽しむ。瀬戸内海、シマナミの海はそんなフォールディングカヤックの旅人をしっかりと受け止めてくれる海だった。さあ、今度はどんな島へ行ってみようか。(end)

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