奄美、加計呂間カヤック旅

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5艇のヘロンと1艇のウィスパーXP、計6艇のグループで奄美大島南部の加計呂麻島周辺をカヤックで巡ってきました。今回は加計呂麻島を反時計回りで廻りました。左回りのこのコースはヤドリ浜からいきなり太平洋に飛び出すことになるタフなコースです。暑さにも慣れぬまま大潮の満ち潮に逆い、真っ青な太平洋に漕ぎ出すのはなんともいえないプレッシャーがかかります。漕げども進まず、しかし漕ぐしかないそれがシーカヤックの旅です。上陸しようとするビーチには波が押し寄せ、リーフでその波がブレイクしています。リーフに守られた南の島のビーチに上陸するには潮のタイミングを読み、リーフの切れ目を探さねばなりません。

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ビーチに上陸したら、潮が満ちてこないところまでカヤックを引き上げます。カヤックを失わないためにもこれは重要なことです。風抜きや地形を考えてタープやテントを張る場所、皆のリビングルームの中心となる焚き火の場所を考え、日々、場所を移動するRolling Beach Homeを作成していきます。タープは屋根となり、壁となり、雨、風から我々を守り、時には雨水をためる役目も果たす重要な道具です。

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浜から浜へ移動し、タープを張り、火を起こし、飯を食い、話し、笑い、星を見ながら寝て、朝日で目を覚まし、また全てを畳み、カヤックに詰め込んで、日々、風と潮のことを考え、また海を渡って移動する。その行為の連続がすべてをシンプルにしていきます。その楽しみを知ってしまった我々にはそれを連続で続けられる美しい海、美しい無数のビーチが必要です。そんなカヤックの旅が出来る場所は島国の日本にもそうあるわけではありません。

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今回の旅の出だしの3日間は、大潮。海の干満の差が大きい大潮の時は、それに伴う海の流れも早くなります。逆らえる時は逆らいますが、逆らえない時は潮が変わるのを待ちます。6時間立てば潮は変わります。人間の都合ではなく自然の都合に合わせて動いた方が結果、我々にとってもそれがいいこととなります。人間都合のたがを外すのは難しいことでもありますが、海を旅するとそうするしかないということに気付くことが出来るのかもしれません。

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カヤックとパドルがあれば、カヤックの中に衣食住を携え、海を旅する事が可能となります。その気になれば、潮流が時速10mで流れる海やウネリのある外洋を渡る事も可能です。パドルが水を掴んだ後は足跡となり、海に刻まれますがその後すぐに泡とともに消えてしまいます。海になんの形跡を残す事なく前へ進んでいきます。

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フレームと布で出来た折畳式のスキンカヤックは、水の動きに馴染み、パドルで推進力を加えると生き物のように柔らかく進んでいきます。「belong to water」水の感覚を近いところに感じながら、カヤックを漕ぎ進んでいくことが出来ます。

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美しい青い海の上を歩き、美しい白い砂浜で寝て「海を歩いて旅をする。」

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火があれば調理が出来、獣から身を守る事が出来、暖となり、灯りとなり、癒しを与えてくれます。

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美しい海にカヤックで浮かんでいると、お尻から根っこが生えて海のパワーを吸収しているかのような感覚に陥ります。カヤックを漕げば漕ぐ程、パワーが涌いて来ます。実は人間も植物と同じなのか!?

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この時期はウミガメが産卵にやってきます。f:id:ocean46:20160705194617j:plain

Rolling home kitchen
持ち込んだ余計な物は燃やさず、焚き火の跡も残さずに立ち去ります。カナダのナショナルパークのガイドブックには、こう書いてあります。
「このビーチに自分が初めて上陸した、と思うように跡を残さず立ち去りましょう。」

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時には風を使う。カヤックで風を使う旅は、馬での旅に似ています。

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遠くに雨が降っています。海の水が蒸気となって空にあがり、そしてまた落ちて来ます。そんな当たり前の事を当たり前に見る事が出来るのもカヤックの旅です。

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時には前へ進めない事もあります。そんな時はじっと待ちます。全ては自然の都合で動きます。

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生身で地球とともに遊ぶ。これを知ったら、もうやめられまへん。