Fringe Kayak Trip

Granstream 大瀬志郎のBlog

「大瀬シロウのカヤックの旅に出よう」〜カヤックの巡航スピード〜

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カヤックは、何キロくらい出せるんですか?」よく聞かれる質問です。水面が比較的静かな状況ですこし漕げるようになった人がゆーっくり漕いで時速5km、話をしながらでも漕げるくらいが6km、頑張って漕いで7kmくらいです。これは短時間ではなく、1日中漕ぎ続けられる巡航スピードのお話です。もちろんトレーニングすれば、もっと早く漕げますし、短時間のレースでは、距離によりますが、フォールディングカヤックの部でも10kmくらい出さないと勝てない場合もあります。風、潮の海況によって、もちろん巡航速度は下がります。また1日漕ぎ続けようと思うと休憩が必要なので、沿岸であれば岬岬の切りのいいところで休憩したり、外洋のようなオープンな場所だと時間で区切って、55分漕いで5分休んだりしていると時速7kmくらいで漕いでいても、ならすと1時間に5kmくらいしか進んでいない計算になります。なので我々の場合、1日に40km漕ぐなら、÷1時間に5kmで8時間、プラス昼に大きな休憩を1時間入れて9時間くらいはかかるなあという計算です。(まあ、そう、うまくは行けない場合がほとんどですが....)

ウィスパーのユーザーに依頼されて、この巡航速度を上げるトレーニングを行いました。色んな方法がありますが、今回はとにかく10km休まずに漕ぐというのがテーマです。さっきの計算で言うと休憩を入れると10km先へ到達するのに二時間程かかってしまいますが、休憩しないと1時間半程で着きます。高速道路を飛ばしまくって、疲れてサービスエリアでゆっくり休憩してるとかえって到達時間がかかってしまうのと同じことですね。10km以内の島に渡る場合も途中で休むと風や潮で流されたりするので、休まずに漕ぎ続けた方が安全な場合があります。とはいえ疲れきってしまうのは、危険なので余力を残せるようにゆっくり漕ぎます。しかし休憩はしない。結局、この日は軽い追い風で海津ストア前スロープから、近江今津の先までの10kmを1時間半程、巡航時速6km〜7kmくらいでゆっくり漕ぎました。

快適に漕ぎ続けられる巡航スピードは、人それぞれ違います。皆さんも自分の快適巡航スピードを把握してみてください。

以上、「大瀬シロウのカヤックの旅に出よう」でした。