Fringe Kayak Trip

Granstream 大瀬志郎のBlog

薪エネルギーと贈与経済(田渕義雄 薪ストーブエッセイ)

 

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「薪は自給自足的エネルギーとしてある。そのコストは、立木と林業的肉体労働のコストとしてある。林野のない町でのコストは、運送費が加わるから高価なエネルギーとなる。チエンソーの騒音と腕力と腰にくる重さと、それからソーダストの埃のなかで、薪作りは為される。しかし、この肉体労働は嫌な仕事ではない。そこには、古典的な肉体労働が宿す充足感と不思議な心地よさがある。これは、誇り高き労働といえる。」本文中より

本当にそうだと思います。田渕さんと伊東さんのおかげで、誇りある労働とその充足感のある人生を選択できたことは幸せなことだと思います。感謝。

fireside-essay.jp

サバニ合宿を終えて(沖縄より旅の空から)

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7月25日から8月9日まで、サバニに向き合い切った2週間。まだまだ入り口に立ったばかりですが、カヤックの漕ぎやカヤックでのセーリングが活かせる部分とまた新たに身につけなくてはならない部分がはっきりわかりました。またサバニ個体や帆の特性やデザインの違いについても理解を深めることができました。カヤックのルーツがグリーンランドだとしたら、サバニのルーツはここ沖縄にあります。そのルーツで技術を学べること、また偶然にもカヤックの師からサバニの技術を学べることが本当にラッキーだったと思います。まずは今のニヌハで古式サバニの操船技術(アウトリガー、ラダーを使わない、サバニ本来の操船テクニック)を磨く。カヤッカーである自分としては、カヤックにアウトリガーをつけないように、サバニにアウトリガーをつける気はしません。ウェークでの舵操作が面白いので、サバニでラダーも使う気はしません。いろんな考え方があると思いますが、そこはスタイル。自分としてははシンプルにスタイリッシュにサバニを乗りこなしてこそのサバニ乗りでありたいと思います。今後の予定としては、秋には糸満の大城さんにサバニを発注する。1年、木材を寝かしている間に技術を磨き、来年、座間味〜那覇のサバニ帆走レースに出場する。そして再来年から新しく産まれてきたサバニで沖縄から若狭まで数年かけて(1ヶ月単位を何度かに分けて)漕いで行く。この1年くらいその計画を密かに企ててきましたが、今回の合宿で一気に具現化するにあたりました。これからは僕の中で外洋カヤックと外洋カヌー、漕ぎと帆走の区別のない世界に更に突入していきます。今年、48歳。60歳までの12年をいい区切りとしてこの世界へと埋没していくことになりますね。もちろんサバニだけでなくカヤックで台湾へのルートへもチャレンジしたいし、カナダやアラスカ、グリーンランドを漕いで旅したいし、スキーにサーフィン、やりたいことはつきませんが、頭の中で思うだけは自由ですからね。もちろん家族も大切にしながら、自分のしたいことに対して貪欲にまだまだ頑張ります!(遊ぶために仕事も頑張ります!)

 

GW奥琵琶湖でカヤックを楽しまれる方へ 安全確保について

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4月27日のマキノです。北西風が強く吹き荒れています。琵琶湖の西岸から北岸はオフショア(沖に出ていく風、反対はオンショア)になり、出だしは湖面はフラットですが、数百メートル沖に出ると白波が立ち始めます。この時期は、一見、穏やかな天候でも、南から来る暖かく空気と日本海から来る北の冷たい空気がぶつかり合い、混ざり合う時に突風が吹き、いきなり、大荒れとなります。奥琵琶湖では水温もまだ15度以下なので、転覆することも考えると、ドライスーツかウェットスーツの着用が必要です。実際、カヤックの死亡事故が一番多いのが、気温と水温のギャップが激しいこの時期になります。

ドライスーツ、もしくはウェットスーツの着用をされていない方は、オフショアの時は漕ぎ出さない、もしくはオフショアの時は岸から離れない(オフショアの影響を受ける場所では漕がない)でカヤックを漕ぐことをお勧めします。

Granstreamが提唱するカヤック安全の三か条です。ご参考までに。

1、気温ではなく、水温に合わせたウェアリングを行う。
低水温に落水すると、セルフリエントリーが出来ず、低体温症から溺死にいたります。

2、風下に岸があるようにポジションニングする。
もし転覆してセルフリエントリー出来ない場合、流されても岸につけるようにするということです。

3、転覆したら必ずセルフリエントリー(元の状態に戻す)が100%出来るようにする。
どんな状態でも、転覆した状態からもう一度、カヤックの上に乗り込めるようにしておくことが重要です。

この三か条をすべての方に提唱し続け、私も事故なく、またユーザーも事故なく、17年過ごしてくることが出来ました。このようなカヤックを楽しむ上での安全の確保についても、講習でお伝えしていきたいと思っています。どんなカヤックでもそのカヤックに即した方法をご提案させて頂きます。

では、事故のないようGWのパドリングをお楽しみください。

毎朝の散歩で地球を歩く

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マキノにいる時は次男と毎朝、龍神甲斐犬7歳)と散歩へ行く。長男は小五から中三まで。次男は小三から中三まで、毎朝、夕歩き続けた。我が家では、龍神のリードを一人で引けるようになって初めて一人前の男として認められる。(特に龍神から)雨の日も風の日も雪の日も猛暑の日も毎日、毎日、歩き続けた。朝は約1.5km、夕は1km〜1.5km、少なめに見積もっても1日、2kmは歩いている。7年間として、365日の7年間で、2555日×2kmで、5110km。ルートのとり方にもよるが、北海道の稚内から日本を沿って、南下すると与那国までが、3250km。なんとそのまま南下して、フィリピンまで歩いていることになる。恐るべし、日々の散歩。「お前、フィリピンまで歩いてるぞ。」というとニヤついていた。たくましく育ちやがったな。