サバニ合宿を終えて(沖縄より旅の空から)
7月25日から8月9日まで、サバニに向き合い切った2週間。まだまだ入り口に立ったばかりですが、カヤックの漕ぎやカヤックでのセーリングが活かせる部分とまた新たに身につけなくてはならない部分がはっきりわかりました。またサバニ個体や帆の特性やデザインの違いについても理解を深めることができました。カヤックのルーツがグリーンランドだとしたら、サバニのルーツはここ沖縄にあります。そのルーツで技術を学べること、また偶然にもカヤックの師からサバニの技術を学べることが本当にラッキーだったと思います。まずは今のニヌハで古式サバニの操船技術(アウトリガー、ラダーを使わない、サバニ本来の操船テクニック)を磨く。カヤッカーである自分としては、カヤックにアウトリガーをつけないように、サバニにアウトリガーをつける気はしません。ウェークでの舵操作が面白いので、サバニでラダーも使う気はしません。いろんな考え方があると思いますが、そこはスタイル。自分としてははシンプルにスタイリッシュにサバニを乗りこなしてこそのサバニ乗りでありたいと思います。今後の予定としては、秋には糸満の大城さんにサバニを発注する。1年、木材を寝かしている間に技術を磨き、来年、座間味〜那覇のサバニ帆走レースに出場する。そして再来年から新しく産まれてきたサバニで沖縄から若狭まで数年かけて(1ヶ月単位を何度かに分けて)漕いで行く。この1年くらいその計画を密かに企ててきましたが、今回の合宿で一気に具現化するにあたりました。これからは僕の中で外洋カヤックと外洋カヌー、漕ぎと帆走の区別のない世界に更に突入していきます。今年、48歳。60歳までの12年をいい区切りとしてこの世界へと埋没していくことになりますね。もちろんサバニだけでなくカヤックで台湾へのルートへもチャレンジしたいし、カナダやアラスカ、グリーンランドを漕いで旅したいし、スキーにサーフィン、やりたいことはつきませんが、頭の中で思うだけは自由ですからね。もちろん家族も大切にしながら、自分のしたいことに対して貪欲にまだまだ頑張ります!(遊ぶために仕事も頑張ります!)