Fringe Kayak Trip

Granstream 大瀬志郎のBlog

アジサシサバニウィング / セーリングカヤックの方向性

f:id:ocean46:20161225135329j:plain

K2に帆を立てて、瀬戸内海を漂ってきました。2007年から始めたカヤックセーリング。九州〜屋久島(途中各島々停泊)、奄美大島沖縄本島(途中各島々停泊)、沖縄本島西表島(途中各島々停泊)、野間岬〜甑島沖縄本島〜慶良間〜渡名喜〜粟国〜沖縄本島沖縄本島、琵琶湖、若狭湾、瀬戸内海は数知れず、今日までチャレンジを繰り返してきました。始めの段階では、風を使っていかに速く進むかばかりを考えていましたが、帆の大きさにセーリングのシステムが耐えきれず、破損し、数多くのトラブルに出くわしました。帆をはってもカヤックはやはりカヤック、風の力だけで漕ぐくらいのスピードが出れば十分、風が弱ければ漕ぎ足せばいい、セーリングカヤックの動力は帆(風)と漕ぎのハイブリッドという結論にいたりました。猛禽類の羽のように大きかった帆は徐々に小さくなり、ついに今回のアジサシの羽タイプの帆の形に変わっていきました。冬の重くそして島々を抜けてくる風速8mくらいの乱流の風でもバタつかず、マストにも負担がかかっていない。カヤックのスピードは時速4ノットをキープ。ついにカヤックにとって理想の帆に巡り会えました。アジサシは奄美の民謡でも唄われる航海の安全を象徴する鳥。この帆とカヤックでどんな海でも渡っていける気がしています。仲村さん、本当にいい帆をありがとうございます。カヤックといい、帆といい、パドル(エイク)といい魂の入ったいい道具で遊べるというのは本当に幸せなことです。さあ2017年も漕ぎまくるぞ〜。(アジサシサバニウィング/仲村忠明作)

f:id:ocean46:20161225133457j:plainf:id:ocean46:20161225142640j:plain

granstream.jp

Granstreamのお知らせ

f:id:ocean46:20161219155509j:plain

⒈12月22日〜27日は瀬戸内出張のため、留守にしております。その間のEメールのご返信も遅れる場合があります。ご了承ください。

⒉毎年恒例の忘年会は、会場の都合のため、今年は中止とさせて頂きます。

⒊ご注文頂きました焚き火繭の納期は1月中旬から後半を予定しております。今しばらくお待ち下さい。

では今年もあとわずかとなりました。色々ありましたが、皆様のおかげでなんとかいいお正月が迎えられそうです。来年も「カヤックの旅の店」グランストリームを宜しくお願い致します。では、よいお年を!

ダグの声明、Feathercraft社HPより抜粋(日本語訳)

「フェザークラフト社は、2016年12月をもって、折りたたみカヤックおよびそのアクセサリーの生産を恒久的に停止いたしました。その理由としては、現在の経済情勢がひっ迫した状況であること、人々のライフスタイルの変化、飛行機でのチェックインすることのできる荷物のルールが改正されたり、その費用が増加していること等があげられます。そのことにより、品質の高いカヤックを生産し続けることが、収益面で非常に厳しくなってしまったのです。長年にわたり、お客様から得ていた製品のフィードバックや、アドベンチャーストーリーを聞けなくなることはとても寂しいことです。私は、個人的に、そういったお客様達や多くのサプライヤーの方々、そして一生懸命がんばって美しいカヤックを作る手伝いをしてくれた同僚達を恋しく思います。この40年間、多くのサポートを本当にありがとうございました。 敬具、 ダグ・シンプソン 創設者、および主要株主(主要オーナー)」

Feathercraft Has Closed Permanently

December 2016
Feathercraft has now permanently stopped making folding kayaks and accessories. Due to a number of factors, including poor economic conditions, changing lifestyles, flight baggage restrictions and increasing costs, we have found that making our premium kayaks is no longer financially viable. We will miss the incredible feedback and adventure stories that we have received over the years. I personally will miss these customers, our many suppliers, and also my dedicated colleagues who have helped make our beautiful boats. Thank you
all for your tremendous support over these past 40 years.


Sincerely Yours,
Doug Simpson
Founder and Principal Owner

25年ほど前、20歳そこそこで初めてバンクーバーに行った時、ダグの生き方"way of life"に衝撃を受け、憧れて、カヤックをこぎ続けてここまで来た。今度は次世代に俺の生き方"way of life"を見せることが出来るのかを問われてくるだろう。何が出来るか分からないが、まずは漕ぎ続けよう。フェザークラフトは物理的に終了しても、ダグに伝えられた精神が消え失せることはない。相棒のヘロンもある。自分自身のピークを目指して、まずは10年漕ぎ続けるとしよう。人生のニュートラルポジションは完全に決まった。後は荒波に漕ぎだすだけだ。ダグ、テレサ、本当に本当にお疲れ様でした。今までありがとう。そしてこれからも宜しくお願いします。 大瀬志郎
granstream.jp

 

雪の奥琵琶湖キャンプ2daysのご案内

f:id:ocean46:20110129154643j:plain

photo by Ken Ishida

雪の奥琵琶湖ツーリングです。カヤックでワイルドエリアを散策します。人間たちの手から渡り鳥たちの手に戻った雪景色の琵琶湖を満喫しましょう。運がよければ、カムチャツカから飛来した大鷲にも出会えます。

f:id:ocean46:20110130085643j:plain

日程:2月4日~5日(土日)
参加費:21,600円(税込み)

持ち物:フェザークラフトカヤック、その他用具1式、冬季用ウェア一式、冬季用キャンプ用品、食事4食分

集合場所:Granstream

集合、解散:11時漕ぎ出し、夕方解散

送迎:あり(JR湖西線マキノ駅

カヤックの荷受け:あり

備考:マイカーアクセスの場合は、スノータイヤを装備が必要となります。

granstream.jp

 

焚き火繭、先行予約分、スペシャルジッパータブ

f:id:ocean46:20161213230417p:plain
右が焚き火繭の先行予約頂いた方へプレゼントさせて頂くスペシャルジッパータブです。左がノーマルのジッパータブです。赤いアンティークビーズはホワイトハートといい、真ん中が白く、18世紀〜19世紀、ベネチア出身のトレードビーズです。古くはアフリカ、アジア、北アメリカでもトレードされていたようです。シルバーのてんとう虫はタイのカレン族が作る鈴です。Made in Okinawaです。最終的に作ってもらって気づいたのですが、寝袋のジッパータブに鈴がすこしチリンチリンとうるさいかもと思いました。先行予約頂いた方には両方プレゼントしますので、好きな方をご使用ください。先行予約12月20日まで受付中です。

oseshiro.hatenablog.jp

ダグの声明、Feathercraft社HPより抜粋

Feathercraft Has Closed Permanently

December 2016
Feathercraft has now permanently stopped making folding kayaks and accessories. Due to a number of factors, including poor economic conditions, changing lifestyles, flight baggage restrictions and increasing costs, we have found that making our premium kayaks is no longer financially viable. We will miss the incredible feedback and adventure stories that we have received over the years. I personally will miss these customers, our many suppliers, and also my dedicated colleagues who have helped make our beautiful boats. Thank you all for your tremendous support over these past 40 years.

Sincerely Yours,
Doug Simpson
Founder and Principal Owner

Granstreamオリジナル寝袋 「焚き火繭」Made in BIWAKO

f:id:ocean46:20161125140132j:plain

グランストリーム オリジナル寝袋 「焚き火繭(まゆ)365」(NANGA製)
(顔周りの黒いチューブ部分は、色変更します。)
サンプルあがりました。難燃素材の質感がいい感じの落ち着きをみせてます。シェラマンパの60・40のような感じです。このまま順調に生産が始まれば1月にはリリース予定です。これより先行予約をお受けいたします。先行予約を頂いた方には、今回のみの特別なスペシャルジッパータブをおつけします。まだジッパータブのサンプルはあがってきていませんが、出来上がり次第、アップします。焚き火繭はサイズを合わせれば、二つの寝袋がジッパーでジョイントできるようになっています。これも寝袋のサンプルが二つ上がり次第アップします。インナー繭も上がり次第アップいたします。インナー繭はダウン量、135gなので、焚き火繭と合わせてもらえれば、500gと氷点下でも対応できるようになります。寝袋購入をご検討の方、ちょっと待ってくださいよ〜。難燃素材の寝袋は日本初、もしくは世界初アイテムです(多分)
オリジナル寝袋 繭の製造コンセプトはこちらまで。
ご注文お問い合わせは、Granstreamまで、お願い致します。

□本体価格:35,000円 +消費税 *Lサイズのみ、36,500円+消費税
□サイズ:S(身長~165cm),M(~175cm),L(~185cm)
□生地:ポリエステル・ケブラ混合(難燃素材)
 裏地:15thナイロンタフタ
□内部構造:ボックスキルト構造
□ダウン量:365g(Lサイズのみ、385g)撥水ダウン仕様
□ショルダーウォーマー付
□総重量:1100g(レギュラーサイズ)*960gから訂正しました。
□快適対応温度:摂氏10度くらいまで。
*基本、春~秋の3シーズン対応です。冬季の使用にはインナーをご使用下さい。
□ジッパー:基本右側(左ジッパーは受注発注)右と左ジッパーで二つの寝袋が接続可能です。

□ダウンの増量、打ち直しが可能です。末永くご愛用頂けます。ナンガ製品と同等の保証が受けられます。
□ナンガ社オリジナルの噛み込み軽減ジッパーを使用しています。
□ナンガ社と共同開発し、ナンガ社で製造しています。ナンガ社website

f:id:ocean46:20161125141214j:plain

□ナンガ純正品と比べ、よりジッパーが噛みにくいよう加工を施しています。

f:id:ocean46:20161125141553j:plain
□収納バックは、アウターの難燃素材と同じ素材(ベージュ)に変更します。

f:id:ocean46:20161125140310j:plain
□ナンガ社オリジナルの噛み込み軽減ジッパーを使用しています。ジッパーには、オリジナルのドローコードがつきます。年内の先行予約分には、スペシャルジッパータブをおつけします。

f:id:ocean46:20160912145849j:plain

こんな感じで左右ジッパーで連結してはずれないように工夫しています。(ただくっつけただけでは、ジッパーが開いてしまいます。)寒い夜は二人で暖め合ってください。

f:id:ocean46:20160912150437j:plain

ライターで少し炙ったくらいでは、穴は開かない難燃素材。

granstream.jp

 

冬の日本海合宿

f:id:ocean46:20160116140113j:plain

雪が舞い散る、鉛色の冬の日本海で長屋のようなウネリを経験し、パドリングスキルとメンタルを鍛える合宿です。宿泊施設を利用し、4食付きです。荷受け、ピックアップ対応します。

日程:2017年1月14日–15日(募集締め切りました
   2017年1月21日–22日(募集中!)
参加費:2万7千円(税込み)ドライスーツレンタル:3千円
持ち物:フェザークラフトカヤック、その他用具1式、冬季用ウェア一式(ドライスーツ
集合場所:お申し込み頂ければ、ご案内します。
集合、解散:9時集合、夕方解散
カヤックの荷受け:あり。現地に直送可能です。
ピックアップ:近江今津駅 8:00(JR湖西線
備考:マイカーアクセスの場合は、スノータイヤを装備が必要となります。

瀬戸内海とびしま海道4Daysカヤックトリップ

f:id:ocean46:20161105160948j:plain
フェザークラフト自艇所有者対象のツアーで竹原から呉まで「とびしま海道」を4日間漕いできました。この企画にご参加いただくには、琵琶湖ロングディスタンスを漕ぐに相当する実力が必要となります。1日、30km漕ぐ力、キャンピング能力、パッキングしたカヤックの運搬能力が必要となります。当ツアーにご参加希望の方は、まずは琵琶湖ロングディスタンスにご参加ください。琵琶湖で風浪(風波)の中、長距離を漕ぐ力を身につければ、琵琶湖+潮流(潮の流れ)=瀬戸内海を漕ぐ力が身につきます。2017年も行います。興味のある方はお問い合わせください。琵琶湖でトレーニングしましょう!

oseshiro.hatenablog.jp

f:id:ocean46:20161105154010j:plain
「瀬戸内海フリンジカヤックトリップ」
カヤックにまたがって、4日間、瀬戸内海の島々を巡ってきた。コースはしまなみ海道の隣に東西に連なるミカンの島々、飛島海道。昼間は海の上で、潮や風にさらされながら漕ぎ、漕いでは上陸して島々を巡る。このエリアを漕ぐには、潮流に横切ったり、逆らったりできる漕力が必要となる。潮流と風が真正面からぶつかると海が荒れる。背筋を伸ばし、腕力だけでなく、身体全体を使って漕げるとカヤックは荒れている海の中でも進んでいく。パドリングは有酸素運動。漕ぐことでハアハアゼーゼーと呼吸は乱れない。ゆっくりと、しかし、しっかりと全身を動かし静かに息を吸って、血流に乗せて全身に酸素を送る。そうすることで、カヤックの中に長時間座りっぱなしでも腰や背中が痛くなったりしなくなる。進行方向を見据え、水面の表情を読み取り、水の上のコースを考える。一漕ぎ一漕ぎ、パドルの感触で常に水と対話する。決して毎回同じ力で同じようには漕がない。漕ぎ進んでいくと徐々に頭の中から余計な思考は消えていく。自分と海だけに集中していき、一種の瞑想状態に入ってくる。その状態がきまると、いつまでもどこまででも漕いでいける。夕方になったら、野営するビーチに上陸し、テントを張り、火をおこす。瀬戸内海は上陸すると何故か一人、ローカルのじいさんが寄ってくる。そのじいさんがその島の真実や人生の格言を俺らに伝えてくれる。社会のメインストリームから離れ、すこしドロップアウトし世の中のフリンジ(端)を徘徊する瀬戸内カヤックの旅。やめられまへ〜ん。

続きを読む