Fringe Kayak Trip

Granstream 大瀬志郎のBlog

Granstream14年目に。

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13年前の今日、Granstreamを立ち上げました。長男は当時0歳、新しい立場、新しい場所、新しい仕事、流石のダグにも大丈夫かと心配されました。始めから食えるわけはなく、家の解体業やスキー場のバイトで食いつなぎました。先行きは不透明、すこし気を抜くと不安の神様が脳裏に降りてきました。何も見えない真っ暗闇の中に南無三と足を踏み出し奈落の底に落ちたかと思うと、なんとかそこに足場があって助かったという状態を繰り返しました。そんな中でも古巣のエイアンドエフの赤津会長には辞めてからもいつも気にかけてもらっていました。高校3年の時の担任の重田先生からは開業祝いに10万円頂きました。セタスの笠原夫妻には、丸裸になった俺がスタートを切り出せるようになるまで支えて頂きました。沖縄カヤックセンターの仲村さんには、彼が命がけで培ってきた海を渡る術をまるで息子に渡すかのように譲って頂きました。海遊荘の斎藤文彦さんには明るく楽しく田舎で生活する魅力と方法を教えて頂きました。久我博道には「大瀬さんはFeathercraftでいった方がいい。」と迷う私を方向づけてサポートしてくれました。伊東孝志兄からはエネルギー支配からの解放ツール、薪ストーブを譲り受けました。ここに書ききれない様々な友人、様々なユーザーに支えられてここまでなんとか漕いで来れたのだと思います。この13年で販売したFeatehercraftカヤックは、200艇を超え、皆さんの後押しとサポートをしてきました。そのユーザー達と13年間、色んな場所を旅してきましたが、漕げば漕ぐ程このシンプルな乗り物を使った旅と5000年の歴史を持つこの乗り物に魅了されるばかりです。そんな記念日にふさわしく、ANAの機内誌「翼の王国」4月号にて、石塚元太良 X 大瀬志郎の瀬戸内しなまみコラボ旅が日本の空の上で紹介されてます。(写真、文・石塚元太良)風、潮、漕という3つの力学で村上水軍の足取りを巡りました。カヤックを漕いで氷河へアプローチし、その上で作品を作る石塚君ならではのセンスでこの企画が成り立っています。この先、自然と一体化となる密度の濃いこの行為はもっともっとクローズアップされると実感しています。14年目、更なるステージを目指していくGranstreamを今後とも宜しくお願いします。お世話になった皆様に感謝をこめて。
2015年4月1日 海津にて 大瀬志郎