木削り先生、福井君マキノに来る。
俺(我が家)にとっての木削り先生、福井君が静岡からマキノに遊びにやってきた。山から集めてきたはいいが、燃やすに燃やせず、福井君のためにとっておいた山の木、家にもともとあった古材から木削り用にいい材を選別して持って帰ってもらった。梅、桜、山桜、さつき、金木犀、ケヤキ、栗、モッコク、この辺りの木は厳しい冬を越ために福井君の住む静岡の海辺の木より、いい引き締まっていていい材だと福井君が言っていた。木をのこぎりで切って、小刀ですこしづつ削って木の状態を確かめた。福井君はヤスリを使わない、すべて刃物で削る。そうすることで木の断面が硬くなり、水に強い食器になるようだ。力を入れすぎず刃を滑らせ、木屑が丸々ように削る。虫に食われて、使えない木や木屑は薪ストーブへ直行。燃やせばすぐに灰になるが、福井君の手にかかり食器や遊び道具になれば一生使える道具となる。カヤックのフレームも元々、木で作られる。これから深く関わろうと思っている沖縄の船、サバニも木、今住んでいる家も木、暖をとるにも木、お皿や食器も木となれば、木とはなんと近い存在なんだろうか。海の水が雨となり、木を育み、そして木は船となり海へ出て行く。海と山、水と木、自分の中ではっきり繋がってきたぞ。福井くん、ありがとう。