薪エネルギーの恩恵
今日のマキノは春の雨。せっかく依頼されていたカヤックの講習も中止、山の雪も結構溶かされている。今年の冬は寒かったが、クヌギを中心に薪が充実していたので本当に暖かく快適だった。薪の暖かさに慣れてしまうと他の暖房器具で代用が効かなくなる。どんだけ薪を集めるのが大変でも必ず集めなくてはならなくなる。ちょっとした薪の奴隷状態だ。薪を集め、作らなくてはならない時間的、肉体的な負担は増したが、停電になろうが、雪に閉ざされようが、薪さえあればなんとかなるという精神的な開放感も増した。周りに木さえあれば、エネルギーは自給できる。カヤックの旅では浜で流木を集め、焚き火をする。薪ストーブが家に来てから、それと同じ感覚で日常が過ごせるようになった。火は暖となり、灯りとなり、調理が出来、その熱と視覚で気持ちを落ちつかせる。春の到来が楽しみな反面、家の中から火がなくなる寂しさもある複雑なこの季節。雪が消えたらまた来シーズンの薪作りに励まねば。
鮒寿しのブルスケッタ
鮒寿し(ふなずし)ベースのブルスケッタを近所の魚治(うおじ)のケンスケが持ってきてくれた。鮒寿しの酸味とコクがアンチョビとチーズの代用になっている。鮒寿し、単体の味はせず、トマト、アボカドと絡んで、絶妙のソースになっている。「旨い!」シーフードパスタにも絡めてみる。氷魚(鮎のこども)の釜揚げと牡蠣の燻製をトッピング。「旨い!」鮒寿しは癖がありすぎて食べれないという人も多いけど、チーズのように各鮒寿しで全然味や臭みも異なる。「鮒寿しは人間が作るのはなく、菌(乳酸菌)が作る。だから僕たちはただ単に(蔵の守り人として)蔵人と呼ばれる。」とケンスケが言っていた。一つにことにこだわり続けてきたんだけど、最後に自分を消す仕事をする。魚治7代目ケンスケの言葉が最近の自分のテーマに重なった。鮒寿しのブルスケッタ、これはおつまみの定番に決定!
魚治ウェブサイト http://uoji.co.jp/
冬の北山川リバーツーリング
冬の北山川下ってきました。久々の太平洋の朝日に目覚め、海も漕ぎたい衝動に駆られながらも北山川へ。水量が少なく、ジェット船も運休。静かな静かな北山川を貸切で下りました。キャンプ地は道路も人里も離れた大きな浜。テント100張張れそうでしたが、ここも我々だけ。静かな浜に焚き火の音と我々の笑い声だけが響いていました。ゆったりとした流れに身を任せ、カヤックで川を下る、海を漕ぐのとはまた違う世界観に、海を漕ぎ慣れている我々は戸惑いながらも、その心地よさにはまりきった二日間でした。上陸後、熊野ローカルガイド上野君のカフェを訪ね、遅めのランチ&グランドキャニオンと合気道の話を聞いて(すみません、俺だけ夢中。カレー旨かった。コーヒーごちそうさま)その後、川湯の仙人風呂に入って旅を〆ました。なんだかのんびりと紀伊半島の自然に身も心もゆだねながら、海にしても川にしても山にしても、カヤックに限らず「自然回帰」な旅を提案していきたいなあと思ったのでした。アウトドアのスキルはサバイバルスキルではなく、ライフスキル。生きていくために必要なスキルだと思います。若者たちよ、都会で生きていくにしても身につけておけば、損はないですよ。
上野君のウェブサイト http://www.kumano-experience.com/WP2017/
川湯の仙人風呂 http://www.hongu.jp/event/senninburo/
紀伊半島企画、もっと増やそうかな。
今回の旅の相棒、Kライト。古いKライトでも川ならバッチリ使えますよ。
焚き火繭、ダウン増量無償キャンペーン
只今より、3月15日までに、ご注文頂いた分の焚き火繭について、本来であれば、50gにつき、1500円(税抜)ダウン増量を無償とさせて頂きます。ダウンの増量は、50g単位、200gまでとなります。200g増量頂いた場合、6000円のサービスとなります。完全受注となり、納期は約1ヶ月、GW前の納品とさせて頂きます。右ジッパー、左ジッパーもご指定いただけますが、ご指定のない場合は右ジッパーとなります。
焚き火繭の詳細については、こちらをご覧ください。焚き火繭ページ
通信販売も対応させて頂きます。通信販売について
焚き火のそばで寝ない方にも、コットンのような風合いの難燃素材の寝袋オススメです。
でもやっぱり焚き火のそばで寝よう!
木削り先生、福井君マキノに来る。
俺(我が家)にとっての木削り先生、福井君が静岡からマキノに遊びにやってきた。山から集めてきたはいいが、燃やすに燃やせず、福井君のためにとっておいた山の木、家にもともとあった古材から木削り用にいい材を選別して持って帰ってもらった。梅、桜、山桜、さつき、金木犀、ケヤキ、栗、モッコク、この辺りの木は厳しい冬を越ために福井君の住む静岡の海辺の木より、いい引き締まっていていい材だと福井君が言っていた。木をのこぎりで切って、小刀ですこしづつ削って木の状態を確かめた。福井君はヤスリを使わない、すべて刃物で削る。そうすることで木の断面が硬くなり、水に強い食器になるようだ。力を入れすぎず刃を滑らせ、木屑が丸々ように削る。虫に食われて、使えない木や木屑は薪ストーブへ直行。燃やせばすぐに灰になるが、福井君の手にかかり食器や遊び道具になれば一生使える道具となる。カヤックのフレームも元々、木で作られる。これから深く関わろうと思っている沖縄の船、サバニも木、今住んでいる家も木、暖をとるにも木、お皿や食器も木となれば、木とはなんと近い存在なんだろうか。海の水が雨となり、木を育み、そして木は船となり海へ出て行く。海と山、水と木、自分の中ではっきり繋がってきたぞ。福井くん、ありがとう。
極地を目指す山口君のスキートレーニング
スキーは子供の時以来やったことがないけど、今度、角幡唯介と一緒に極地に出かけるかもしれないので、ノルディックスキーのトレーニングを受けたいいう山口将大(Granstream臨時スタッフ)と二日間、マキノにてノルディックスキートレーニング。スキーはステップソール&3ピンビンディングのテレマークスキーを使用。まずは河原の土手を登っては滑り、登っては滑る。あとは棚田を歩いたり、琵琶湖岸を歩いてソリ引いてみたり、スキー場跡地をのぼって降りてきたり、滑りの技術というよりは歩き、登りメインの移動技術トレーニングをみっちりやった。スキー未経験者がノルディックスキーの滑りの技術を磨くのは時間がかかるが、スキーを使用してカヤックのように雪上を移動する技術は体力さえあれば、二日もあればほぼ身につく。雪上でのスキーの機動力に感動して東京へ帰った山口くん。カヤックのようにスキーも使いこなせるように頑張ってくれ。今度はソリ引いて、雪中キャンプだ!