ご連絡および雪で東名高速22時間軟禁事件
身内に不幸があり、東京へ出かけておりおりました。Sarcのイベント直前に危篤の連絡があり、急遽、かみさんを東京へ返すため、パウダーキャンプのヘルプの仕事をキャンセルさせてもらいました。妙高でみなさんとお会い出来る事を楽しみにしていたのに申し訳ありませんでした。またこの週末は琵琶湖も大荒れで、二日間ともイベントは中止とさせて頂きました。(結果、土曜日には私も帰れませんでした。すみません。)東京からの帰り道は御殿場の雪による事故の渋滞に巻き込まれ、午後4時から翌日の午後2時まで22時間、高速道路に軟禁されました。私、ガキンチョ二人、犬一匹と山じいさん一人の男5人、ハイエースには、ガソリン満タン、寝袋、水、非常用の食料、ガスストーブ(一通りのキャンプ道具)が装備されていたので、当方は22時間くらいの停滞はなんの問題もありませんでした。軟禁中、NEXCO中日本からは何故、こうなっているのかという状況説明が現場で一切なく、ただ事故があって現場復旧が難航しているということがハイウェイラジオとネットから分かっただけでした。しかも停滞していた大井松田周辺では、雪はたいした事はなく、まさか20km先の御殿場で80cm以上も雪が積もっていたとは知る由もありませんでした。テレビやネットの報道では水や食料を配給しているようなことを伝えていましたが、そんなもん何処でやってるんだ?という状況でした。後で聞いた話ですが、水がなく、喉の乾きを癒すために雪を食べていた人もいたようでした。NEXCO中日本も復旧作業に大変だったと思いますが、せめて10時間以上、高速道路に人を閉じ込めた場合は現場でアナウンスする必要があると思います。現に路肩はあいていたし、広報車を走らす事くらいは可能だと思います。やはり日本人は評判通り、あまり怒りもせず辛抱強くひたすら待っていましたが、隣にいた初めて日本に旅行に来たカナダ人夫妻は、20時間のノーアナウンスについに奥さんがブチ切れ、「エマージェンシーよ!」といって路肩をバックで逆走していきました。またこういう時に困るのはトイレですが、高速バスの各バス停にポータブルトイレが設置してありました。またバス停から人は外に出れるので買い出しや脱出も可能でした。
さてさて、最近の南岸低気圧による太平洋沿岸の大雪ですが、これは地球温暖化に原因があると思います。今後(来年以降)、2月にこのような状態になることは増えると思います。今回、スノータイヤ規制のサインは出ていたのですが、それに対するNEXCO中日本のチェックによる規制はなく、ほとんどの車がノーマルタイヤで走っていました。除雪が間に合わないのは仕方がありませんが、おそらく事故が起こった時間帯であればスノータイヤの車であれば、基本的に事故になる可能性は低かったと思います。NEXCO中日本はスノータイヤ規制の徹底、迅速な事故の状況のアナウンスを徹底すべきだと思います。しかしこのような状況に巻き込まれてみると地震が来た時に更にこのような雪が降ったら、関東はどうなってしまうのかと思いました。文明の中にいても最後に頼れるのはやはり自分だなあと高速道路で犬の散歩を初体験しながら考えたのでした。